導入事例 | 金融端末機器メーカー様


 金融端末機器メーカー様への
 ご支援事例をご紹介します。

依頼の背景

お客様は金融端末機器の設計・開発から運用・保守に至るまでを自社で行っており、業界シェアも高く事業としては成長路線を築いてこられたが、派生開発におけるQCDバランスが一定せず、リリース後に高確率で市場不具合が発生していた。

自力で課題の特定と改良を繰り返し行ってきたが、一向に改善しないため、弊社がご支援をさせていただく運びとなった。

導入サービス

お客様からは先に課題感をヒアリングしていたが、把握できていること以外に本当に問題はないかを確認する目的で、IEEE829、 IEEE830、 ISO12207、XDDPの観点から現状分析を実施。

結果、QA支援としてのテスト周りの整備、およびシステム企画・要件定義工程の品質改善をアクションプランとして策定。

1.現状分析
( IEEE829、 IEEE830、 ISO12207、XDDPの観点による分析)
2.QA支援(テスト周りの整備)
3.システム企画・要件定義支援

サービスの詳細

現状分析の結果、特にテスト周りと超上流工程の問題を取り上げ、アクションプランとして、QA支援およびシステム企画・要件定義工程の品質改善をサポートした。QA支援においては、テストの網羅性を高めるため、テストアプローチの整備と各テストアプローチにおける観点の見直しを行い、担当者に対する勉強会も開催した。

システム企画・要件定義工程においては、品質改善策として、IEEE830やBABOKをベースとしたPOの要求分析から要件への落とし込みに至るまでを体系化した。

導入後の効果

テストの質の低さが市場不具合発生要因の一つに挙げられたため、テストアプローチの整備とテスト観点の見直しを行った結果、目論見どおり市場不具合の減少へとつながった。

また、システム企画・要件定義工程で発覚していた要求の取りこぼしや要求と要件とのトレース不足についても、IEEE830とBABOKをベースに体系化したことにより、要件不備を低減させることにつながった。

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