はじめに
品質コンサルタントが必要とされる背景
わが国では全産業のうち製造業の比率が最も高く、国際競争力向上の観点においても、わが国が抱える多くの課題に対する解決策創出のためにも、IoT、ビッグ データ、AIの活用が期待されています。そしてこれらを組込んだシステムが健全に開発され、高機能な製品やサービスが提供される環境 を確保することが重要な課題となっています。しかしながら現状、ソフトウェアを組込み込んだ製品やシステムの不具合原因は「ソフトウェアの不具合」が半数を占めており、ソフトウェア自体も「設計力の向上」「開発能力の向上」「新製品・新技術の開発」が課題となっています。
出典:「組込みソフトウェア産業の動向把握等に関する調査」から見える課題と解決 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)P18.P20
このような問題や課題を解決するためのサポート役として「品質コンサルタント」という役割が存在していますが、本記事では品質コンサルタントとはどのようなサービスなのか、また導入することによって得られるメリットについてご紹介していきます。
QualityCubeの品質コンサルティングとは
前章で挙げたソフトウェア業界の課題や問題対する解決策について、弊社、QualityCubeでは次のふたつの切り口で考えています。それは「当たり前品質の改善」と「魅力的品質の向上」です。
「当たり前品質」と「魅力的品質」の両面からサポート
「当たり前品質」とはユーザーが当たり前に担保して欲しいと思う品質のことを指し、不具合が無いことなどが該当します。「魅力的品質」とはユーザーの予想を上回る機能や性能の品質のことで、この品質が高いほど魅力的に感じます。ソフトウェアの不具合が多いということは、当たり前品質が低いことになり、設計力や開発能力、新製品・新技術の開発に課題があるということは魅力的品質が欠けていることになります。
弊社QualityCubeではこれらの問題、課題を解決するためにソフトウェア開発工程のプロセスと、工程のアウトプットであるプロダクト両面に対してアクションを起こし「当たり前品質の改善」と「魅力的品質の向上」をサポートします。
QualityCubeの4つのサポートサービス
QualityCubeのサポートサービスは大きく4つのカテゴリーで分けられています。
①品質コンサルティング
②プロジェクトマネジメント支援
③プロジェクト実務支援
④教育支援
QualityRoomのサービス詳細はこちらからご確認いただけます。
品質コンサルティング
IPAの調査によると、ソフトウェアの不具合に起因する品質問題の再発防止策として、以下が上位に挙げられています。
- 「技術者への教育」
- 「業務プロセスの見直し」
- 「障害情報共有」
QualityCubeでは、技術者への教育、業務プロセスの見直し、障害情報共有のための体制づくりはもちろん、品質改善のための様々なアプローチが可能です。実際にはプロジェクトごとに問題や課題は異なりますので、まず「現状分析」を行い、品質課題の"根本原因”を分析します。顕在問題だけでなく、その奥に潜んでいる問題まで掘り起こすことにより、真の解決に近づけます。現状分析後、不具合原因がドキュメントにあるのか、体制にあるのか、プロセスにあるのかを突き止め、根本原因を解決するアクションプランをご提案します。
たとえば、不具合が多発するソフトウェアがあったとして、一見、テストに問題があるように捉えられがちですが、根本原因は要件定義の考慮漏れであることがあります。そういった場合、テスト工程の見直しを行っても一向に品質は改善しません。現状を正しく把握することは品質向上への最短ルートなのです。
プロジェクトマネジメント支援
プロジェクトをとりまとめるPMが「品質の改善・向上」にとって重要であることは言うまでもないのですが、プロジェクトを一任できるスキルを持ったPMは業界全体で不足しています。また、一人のPMが複数のプロジェクトを担当している状況で、PMへの負担度が大きくなっていることもあり、「PMをサポートして欲しい」「PMを代行して欲しい」「ベンダーコントロールをアウトソージングしたい」といったニーズが増えています。QualityCubeでは様々な業界、業種のプロジェクトを成功に導いた実績のあるPMが多数存在しており、どのようなプロジェクトにおいてもQCDバランスを考慮した遂行が可能です。安心して一任ください。
プロジェクト実務支援
プロジェクトの問題、課題はコンサルティングやマネジメント支援だけでは解決しないことがあります。
そもそも人材が不足していたり、スキルが不足していたりする場合です。そのような場合にQualityCubeではコンサルタントが実務面からも上流から下流までサポートいたします。サポート体制としては「要件定義工程」や「テスト工程」といった、工程をまるごとお任せいただくパターンと、作業補助として人員を導入するパターンの二通りがあります。どちらのパターンが貴社のプロジェクトにとって適切であるかもご提案させていただきます。
リバースエンジニアリングのご紹介
実務支援には様々なプランがありますが、リバースエンジニアリングという言葉を耳にしたことはありますでしょうか。リバースエンジニアリングとは 開発ドキュメントが揃っていない、更新されていないため使えないと言った場合に プロダクトからドキュメントを逆起こしする技術です。ドキュメントが更新されていないということはソフトウェア品質において致命的です。リリースを急いでいてドキュメントが残っていない、属人化されたプロジェクトで担当者が退職してしまい、ドキュメントが更新されていないなどでお困りのことがございましたらご相談ください。
教育支援
人材不足であるソフトウェア業界では教育不足も課題です。十分な教育を受けていない、知識やスキルが不足したメンバーがプロジェクトにアサインされることは品質の低下につながります。反対に、プロジェクトを牽引できるスキルを持ったPMが多く在籍するようになればプロジェクトは安定し、品質も安定するでしょう。
QualityCubeはQualityRoomという「品質向上のためのジム」をイメージした教育サービスをご提供しております。研修内容はITリテラシーからDX推進、セキュリティ、品質マネジメント、文書作成、業務フロー図作成と、必要なITスキルに応じて多岐に渡っており、研修形態は集合研修、Web研修、eラーニングとご用意がございます。QualityRoomの研修コンテンツは、これまで携わったプロジェクトの中で、実際に教育のニーズがあったものであり、多くの開発現場で起きる問題を具体例として挙げ、実践的な解決方法のポイントをわかりやすくまとめています。人材不足だからこそ、納期に追われているからこそ、教育はアウトソースして効率的にヒューマンスキルを高め、品質を向上させましょう。
QualityCubeの特徴
品質コンサルティングサービスを提供している企業は、世の中にまだそれほど多くありません。しかしながら他にも開発プロジェクトのコンサルティングを行っている企業はあります。他社とQualityCubeの違いはどのようなことなのか?QualityCubeの強みについてご紹介します。
1.あらゆる業界のフローを熟知
QualityCubeはこれまでに、製造業、建設業、金融業、サービス業、情報通信業、物流業、エネルギー業界、自治体など、様々な業界でのご支援を通じて、あらゆる業界のフローをナレッジとして蓄積しています。
「あらゆる業界フローを把握している」ことが強みの一つです。
2.超上流工程の品質に精通
QualityCubeは品質コンサルティングをコアコンピタンスとしており、品質の源泉となる超上流工程の品質に精通していることが二つめの強みです。超上流工程に精通した人材は不足しており、品質の源泉だからこそプロの力を借りることをおすすめします。
3.SDLC(システム開発ライフサイクル)に沿った様々なサービス提供が可能
QualityCubeは、SDLC(ソフトウェアライフサイクル)に沿った品質向上策として、戦略からマネジメント、実務まで様々なサービス提供が可能です。また、成果物を納品して終わりではなく、品質向上に対する施策が定着するまで併走型支援をモットーとしています。
4.第三者的な立場で中立性を担保
QualityCubeは独立系であり、特定の会社との利害関係はありません。そのため特定のシステム開発会社や製品、サービスに限定されることなく、第三者的な立場での評価が可能です。コンサルティング会社の本来あるべき姿として、公正中立な立ち位置でご支援いたします。
5.圧倒的なコストパフォーマンス
弊社は大企業様のみならず、中小企業様へのお役立ちを強く意識しており、サービス内容を損なわないことを前提にコンサルフィーを極限まで抑えています。そのため、大手コンサルティングファーム様との比較において大幅な費用減が見込めるものと自負しています。
6.拠点拡大中
2023年5月より島根県の出雲にて、新たな支店を開設する運びとなりました。
当社はITコンサルティングや品質マネジメントを通じて、製品やサービスの品質向上に向けてサポートを行います。
今後も主要都市(札幌、仙台、広島、福岡)を中心に拠点拡大を行い、地域密着をモットーとした実現性の高いサービスを拡充していきます。
品質コンサルティング導入のメリット
QualityCubeの品質コンサルティングを導入することにより以下のようなメリットがあります。
- プロダクト品質とプロセス品質の両面から向上が期待できる
- プロジェクトを円滑に進めるためのベストな手法を選択できる
- プロジェクトの遅延を最小限に抑えることができる
- ステークホルダーやベンダー間の調整を委託できる
- ソフトウェアの品質やテスト状況について把握できる
- 開発のトータルコストを最適化できる
- 第三者手な立場から公正な判断を下すことができる
- コンサルタントのナレッジを社内で展開、共有することができる
コンサルタントにサポートを依頼する費用はかかりますが、費用を上回るメリットを享受することができます。QualityCubeのコンサルティング費用は大手コンサルティング会社様と比較して、期待を上回るコストパフォーマンスをご提供できると自負しております。お見積りのみでも歓迎しておりますのでご比較ください。
一度コンサルタントから受けた知識や技術はそこで終わりではありません。それらは社内で活用いただくことにより、コンサルティングを受けた企業様の資産として長く有効活用することができます。QualityCubeはプロジェクトに伴走し、企業様が品質向上のためのPDCAを自走して回せるようになるまでサポートいたします。詳しいサポート内容がお知りになりたい方は、30分程度でサービスのご説明をさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。
サポートサービス導入の流れ
ここからはサポートサービス導入をご検討されている方向けに導入までの流れをご説明させていただきます。
下図のようにまずはITコンサルタントが貴社の抱えるDX課題を30分程度ヒアリングいたします。その後、貴社の課題に沿ったサポートプランのご提案とお見積りをいたします。ご契約から導入までは最短1か月程度です。
※人材教育プランは1週間程度の準備期間でご提供できるものがございます。
大手企業様から中小企業様まで多くのサポート実績がございます。開発プロジェクトのお悩みはQualitCubeにお任せください。