専門性と実践力を兼ね備えた「要求定義講座」─受講者の率直なお声をご紹介─

背景

現在、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を加速させる中で、現場の実務担当者一人ひとりが高い業務理解とシステム知識を持つことが、プロジェクトの成功に直結する重要な要素となっています。

こうしたニーズを受け、QualityCubeは2024年10月に株式会社ダイキアクシス様向けに「要求定義講座」を開催しました。

要求定義講座とは

要求定義はシステム開発を発注するユーザー側の担当者が、システムの企画から要求事項をまとめる工程です。
本講座は、要求定義の位置付けやDX推進との関連性を分かりやすく解説。
要求定義は、要求抽出⇒要求分析⇒要求の仕様化⇒要求確認のプロセスで構成されており、各プロセスの目的や役割を体系的に解説します。

受講者のお声:株式会社ダイキアクシスIT推進課・くろちゃん様

本講座をご受講いただいた株式会社ダイキアクシスIT推進課のくろちゃん様より、実際に受講して感じられたご意見をいただきました。
受講の背景や、業務への活用状況など、実務に直結するリアルなフィードバックを以下にご紹介いたします。ぜひご覧ください。

講座で得られたもの

【「要求定義」と「要件定義」の違い】
要件定義という言葉は知っていたのですが、要求定義については知らず、要件定義とどう違うのかということも全く知りませんでした。
研修の冒頭で、この2つの言葉の意味・違いについての説明がありました。

要求定義システム開発の発注者側、利用部門側が実施する。
要件定義システム開発のプロジェクト側が実施する。

つまり、誰が実施するかという違いがあります。
要求定義は顧客や利用者が行い、要件定義は開発者が行うということです。

何らかのシステムの開発を企業に依頼した場合、ユーザー側の我々が行うのは要求定義ということになります。その要求定義を基に、開発者側が顧客のニーズを満たすように行うのが要件定義です。

【ヒアリング】
要求を獲得する場面と、獲得した要求を分析する場面で使えるコツの中の1つとして紹介されました。
ステークホルダー(利害関係者)から直接話を聞くことで、システムに対する要求や期待を把握します。
ステークホルダーとの直接的な対話を通じて、互いの理解を深め、信頼関係を築くことができます。
ヒアリングのコツをいくつか紹介していただいたので、その中から、1つ紹介しようと思います。

【なぜなぜ分析】

なぜなぜ分析品質管理などの分野で発生した問題事象の根本原因を探るために使われる手法です
発生した問題事象の根本原因を探るために、「なぜ?」と繰り返して掘り下げていきます。

例:
事象→会社に遅刻した
 なぜ1→寝坊したから
  なぜ2→アラームをセットし忘れたから
   なぜ3→帰ったあとすぐ寝てしまったから
    なぜ4→夜遅く帰宅してしまったから
     なぜ5→夜遅くまで飲んでいたから
      なぜ6→同僚に三次会まで付き合わされたから

ここまで深堀りすると、会社の同僚に原因があることが分かります。
なぜなぜ分析、面白いと思いました!
仕事など、普段の日常でも活かせる場面がありそうです!

講座での演習体験

この講座では、演習もありました!職業当てクイズなぜなぜ分析の2つの演習がありました。
今回は、職業当てクイズについて紹介します。
受講者各自に、職業の特徴を表したシートが事前に配布されました。質問者が回答者の持っているシートに書かれている職業をヒアリングにより当てる/推測するというものでした。

まず、質問される側をやった感想ですが、相手が分かるように質問に答えればいいので、さほど難しくはありませんでした。

  • Q.店舗はある?→ A.ない
  • Q.商品として販売されている?→ A.販売されているものもある
  • Q.コロナ禍の時どうだった?→ A.相当な痛手を受けた

というように、質問に答えていきました。その結果、見事と自分のシートに書かれていた職業を当てていただきました。

一方、質問する側はかなり難しかったです!質問タイムは10分でしたが、どういった切り口から質問をすればいいのか、どのような質問をすれば答えに近づけるのか、ということを色々考えているだけで時間が一秒一秒過ぎていくので、焦りました。
結局、時間内に相手のシートの職業を当てることができませんでした。
難しかったですが、「正解まで辿り着くにはこういう質問をしたらいいんだ」という、ヒアリングのやり方が大体わかった気がします。

以上、要求定義講座で印象的だった内容の紹介でした!
今回学んだ内容は、自分の普段の業務で活用できると思いました。

終わりに

今回ご紹介した通り、本講座では理論と実践のバランスを重視しながら、現場で活用できるスキル習得を支援しています。

ご協力いただいたくろちゃん様、貴重なご意見をありがとうございました。

QualityCubeでは、企業の課題に即した教育・研修プログラムの提供を通じて、組織の成長とDX推進を支援しております。
講座に関するご相談や、実務に関するご支援なども無料で承っております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

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